2012年10月16日
世界ヒバクシャ展代表 森下美歩さん
戦争と核の暴走を止められなかったことへの”おわび”からはじめたい
森下美歩
【世界ヒバクシャ展&写真ライブトーク】
「フクシマ311」以前にも、世界の「核」被害者の数は、広島、長崎の被爆者より遙かに多く、
しかも増え続けてきました。わたしの父森下一徹(もりしたいってつ)は、広島、長崎の被爆
者の生き様を40年以上にわたって撮り続けた写真家です。チェルノブイリや各地の核実験
場、ウラン採掘現場など世界各地のヒバクシャを撮り続けてきた写真家たちに呼びかけ、
「真実を伝えることは、社会を変える力を持つ」という信念の下、国内外で「世界ヒバクシ
ャ展」を開催してきました。福島の写真も加えて、ヒバクシャの体験と証言を写真とともに
伝えます。
東京生まれ。介護保険制度が始まった2000年からホームヘルパーの仕事を始め、2007年から、難病や精神疾患など終末期の患者さんの家庭での緩和ケアを専門とするホームホスピス・クラALOHAを立ち上げました。仕事を通じて、戦争を悔い、心にわだかまりを抱えたまま亡くなっていく明治、大正生まれの人たちに数多く接し、「おわび」を自らの活動のテーマとして強く意識するようになりました。父の森下一徹の活動を引き継ぐに当たっては、この「おわび」の心で、世界の方々に写真を届けようと考えています。
NPO法人 世界ヒバクシャ展 http://www.no-more-hibakusha.net/